用事があって決まったエリアに行く日が増えてきて、その待ち時間に仕事ができる場所がほしいなと思っていました。カフェを転々とするのにも限界があるので、月極で借りられる小さな作業場所を探そう、と。
条件はシンプルで、机がひとつ置ければいい。荷物も少し置けたら嬉しい。それをAIに投げてみたら、最終的に結論が2回ひっくり返りました。その過程がわりと勉強になったので、書いておきます。
1回目の答えは、きれいすぎました
条件を伝えると、候補を調べて比較表にしてくれました。レンタルオフィスの個室、貸事務所、時間制のワークスペース。月額と最寄り駅からの距離と初期費用が並んでいて、そのうちの1件を「これが本命です」と推してきました。
月5万円弱、駅から徒歩10秒、敷金礼金ゼロ、最短2ヶ月から、家具もWi-Fiも空調もこみ。たしかによく見えたんです。
でも、ひとつ引っかかりました。私が本当に知りたいことが表に入っていないんですよね。
「荷物、置いて帰れるの?」で1回目がひっくり返る
それで聞きました。「夜、荷物を置きっぱなしにできないんじゃない? 同じ個室を毎回使えるの?」と。
調べ直してもらったら、置いて帰れると公式に書いてあることが確認できました。ただし、そこで大事なことがわかったんです。同じ「個室」でも契約の種類が2つあって、自由席タイプは毎回部屋を選ぶ方式なので置きっぱなしにできない。鍵付きの指定席プランだけが、部屋番号を決めて鍵をもらえる形だと。
最初の比較表では、そこがひとまとめの「個室」になっていました。私が聞かなければ、たぶん自由席プランで話が進んでいたと思います。
「1平米あたりいくら?」で2回目がひっくり返る
もうひとつ、ついでに確認してもらったのが広さでした。これが決定的でした。
約2畳だったんです。デスク2台と椅子で埋まる広さ。棚をひとつ置いたら終わりです。
そこで「1平米あたりの単価に直して比べて」とお願いしました。すると表がまったく違う顔になりました。同じ月4〜5万円台で、貸事務所のほうは4倍近く広かったんです。平米単価にすると4倍以上の開きがありました。
「月額」だけ横に並べると、どれも4〜5万で似たり寄ったりに見えます。でも中身の量が4倍違っていた。単位あたりに直させるだけで、比較表は別物になります。
結局どちらにするかは荷物の量しだいなので、実物を見てから決めることにしました。それでも「月額が近いから同じようなもの」という誤解を持ったまま契約しなくてよかったな、と思っています。
わかったこと
AIの比較表は、条件どおりに正しく作られているんですよね。嘘は書かれていません。ただ、私の使い方に固有の質問は、私が投げないと表に入ってこない。荷物を置けるか、実際どのくらいの広さか、というのは私にとっては本命の条件だったのに、最初は表に載っていませんでした。
それと、価格は必ず単位あたりに直させる。これは物件に限らず、習い事でも家電でも同じだなと思いました。
再現用のプロンプト
条件を伝えたあと、比較表が出てきたところで続けて投げるものです。
出してくれた比較表について、次の3つをやり直してください。
1. 価格を「単位あたり」に直した列を追加してください
(物件なら1平米あたりの月額、モノなら1個あたり、
サービスなら1回あたり)
2. 私の使い方だと決定的なのに、表に入っていない項目を
あなたの側から3つ挙げて、それも調べて列に追加してください
(私が聞かなかったけれど本当は重要そうなこと)
3. 表の数字のうち、公式サイトで直接確認できたものと
まとめサイト等の二次情報を、印をつけて区別してください
確認できていないものは、公式で調べ直してください
そのうえで、1回目のおすすめが変わるかどうかを教えてください。
変わらないなら、その理由も書いてください。
2番の「私が聞かなかったけれど重要そうなこと」を挙げさせるのが、いちばん効きました。今回の「荷物を置けるか」も「実際の広さ」も、ここで出てくるはずの項目でした。
おわりに
AIに調べ物を頼むとき、返ってきた表がきれいだと、それで納得してしまいそうになります。でもきれいな表ほど、こちらの生活の細かい事情が落ちていることがあるなと。
一度「私の使い方だと何が抜けている?」と聞き返すだけで、答えが変わることがあります。今回は2回変わりました。

