子どもの作品が、家の中にどんどん溜まっていきます。絵、工作、園から持ち帰ってくるもの。捨てられないけれど、全部は置いておけません。
写真に撮って残そうとはしていました。でもこれが難しくて、上から撮ると斜めになるし、床の木目が写り込むし、めくれないように置いた重しや、押さえている手まで入ってしまう。あとで見返したときに、作品というより「床に置かれた紙の写真」なんですよね。
それで、撮るだけ撮っておけば、あとは勝手にきれいになる仕組みを作ってもらいました。
撮って置いておくだけの形にしました
できあがった流れはこうです。スマホで作品を撮って、決まったフォルダに入れておく。それがパソコン側に同期されて、毎週日曜の夜に自動で加工され、仕上がったものがまたスマホに戻ってくる。
加工の中身は、写真から紙の部分を見つけて切り出し、斜めから撮っていても正面から見た形にまっすぐ直して、明るさを整える、というものです。押さえている手や重しで紙の角が隠れていても、まっすぐな線から四隅を推定して直してくれます。
私がやることは、撮って放り込むだけになりました。クラウドの容量も使っていません。
ところが、きれいにしすぎて失敗しました
最初にできたものは、正直よくできていました。背景は消えて、まっすぐになって、見た目はすっきりしています。
でも、よく見たら作品の端に書いてある文字が読めなくなっていました。
原因は、写り込んだものを塗りつぶしたり、境界をなじませたりする処理が入っていたことでした。仕上がりを「きれいに」しようとすると、端のほうがぼやけます。小さく書いてある名前や、絵の隅の言葉が、そこで潰れてしまっていたんです。
私が残したかったのは、きれいな画像ではなく、その紙に書いてあったものでした。
「多少汚くていいから、いじらないで」に変えました
それで、条件をはっきり書き直しました。塗りつぶしはしない。境界をぼかさない。まっすぐ直す以外の変形はしない。
そして、いちばん大事な一行がこれです。床や重しが少し写り込むのは構わない。それより、端の文字が読めることを優先してほしい。
これを入れてから、仕上がりは以前より少し雑になりました。隅に木目が残っているものもあります。でも、こちらのほうが断然よかったです。
AIに何かをきれいにしてもらうときは、何を捨てていいかを先に言わないといけないんだなと思いました。何も言わなければ、見た目の美しさが優先されます。写真の加工に限らず、文章を直してもらうときも同じかもしれません。
仕上がりをAI自身に見せて判定させています
もう一つ入れてもらったのが、加工したあとの目視チェックでした。
加工が終わったら、AI自身が1枚ずつ実際に画像を開いて見て、失敗していないか判定します。背景が大きく残っていないか、手が写っていないか、まっすぐ直す処理が失敗していないか、端が切れていないか。
NGだったものは別のやり方でもう一度処理し直して、それでもだめなものは黙って残さず「手で確認してほしいもの」として報告してもらっています。
この最後の一行が地味に効いています。自動処理でいちばん困るのは、失敗したものがそのまま静かに混ざってしまうことなんですよね。
自分でも気づいた落とし穴
途中で一つ、自分で気になって聞いたことがあります。元の写真は残る仕組みなので、毎週同じ写真を何度も加工してしまわないか、ということです。
これは対策済みでした。加工済みのファイルがあるものはとばす設計になっています。ただ確認の過程で、名前の照合の仕方が少し曖昧で、似た名前のファイルを取り違える可能性があると分かり、そこは直してもらいました。
自動で動くものは、こういう「たぶん大丈夫だと思うけど」を一度聞いてみるといいです。だいたい半分は大丈夫で、半分は何か出てきます。
同じことをやってみたい方へ
作品の写真が溜まっている方は、この形が使えると思います。
子どもの作品を撮った写真を、週に一度まとめて自動できれいにする仕組みを作ってください。
スマホで撮った写真がパソコンのフォルダに同期されてくるので、そこを見に行く形にします。
【やってほしい加工】
・写真から作品(紙)の部分を見つけて切り出す
・斜めから撮っていても、正面から見た形にまっすぐ直す
・明るさや色を見やすく整える
【絶対にやらないでほしいこと】
・写り込んだものを塗りつぶして消す加工はしない
・境界をぼかしたり、にじませたりしない
・作品の形を、まっすぐ直す以外の方法でゆがめない
→ 床や重しが少し写り込むのは構いません。
それより、作品の端に書かれた文字がはっきり読めることを優先してください。
【そのほか】
・元の写真は絶対に消さない・変えない
・すでに加工済みのものは、もう一度加工しない
(ファイル名の照合は完全一致で判定してください)
「絶対にやらないでほしいこと」の部分がこの仕組みの肝です。ここを書かないと、たぶんきれいすぎるものが出てきます。
そのうえで、仕上がりのチェックまでやってもらいます。
加工が終わったら、あなた自身が1枚ずつ実際に画像を見て、
仕上がりが良いかどうか判定してください。
【NGの基準】
・作品が小さすぎる/画面の大半を占めていない
・床や畳など、背景が大きく残っている
・手や指、おもちゃなど作品以外のものが写り込んでいる
・まっすぐ直す処理が失敗して、少し傾いただけになっている
・作品の端の文字や絵が切れている
・ぼけ、にじみがある
NGだったものは、別のやり方でもう一度処理し直してください。
それでもうまくいかないものは、黙って残さず
「手で確認してほしいもの」として名前と理由を報告してください。
やってみて思ったこと
作品そのものは、これで全部は残せません。写真は写真です。それでも、以前のように「撮ったけど見返さない写真」ではなくなりました。
いま溜まっているものを使って、トランプを作ろうと思っています。裏面は家族の写真にして、表を13枚ぶんの作品にする予定です。しまっておくより、遊ぶものになったほうがいいかなと思っています。できたらまた書きます。
