クラウドの容量がいっぱいになりました。子どもの教材をスキャンしたPDF、写真、音源。消せるものが見当たらないのに、警告だけが出続けます。
自分で一つずつ見ていく気力はなかったので、AIに整理をお願いしました。結果的に、いちばん勉強になったのはAIが自分の見立ての誤りを訂正してきたところでした。
最初に出てきた数字は、当たっていませんでした
最初に「1.5〜2GBくらい減らせます」と言われました。私はそのまま信じかけたのですが、実際に作業に入る前に、代表的なファイルを1本だけ処理して確かめてもらいました。
そうしたら、こう返ってきました。前回の見積もりは推測に基づく誤りでした、と。
中を見てみたら、そのPDFは容量が無駄に膨らんでいたのではなく、単純にページ数が多かっただけだったんです。すでに妥当な圧縮がかかっていて、削れる余地はほとんどありませんでした。
言われてみれば当たり前なのですが、外から見た大きさだけでは判断できないんですね。AIが出してくる数字にも、測ったものと推測したものがある。ここを区別しないまま作業を始めていたら、時間をかけて何も減らないという結果になっていました。
「読めなくなる」のが怖かった
容量を減らすには画質を落とすことになります。教材のPDFなので、ふりがなが潰れたら意味がありません。ここが唯一かつ最大の心配でした。
そこで、同じファイルを何段階かの設定で変換してもらい、比較の表と、拡大した画像を出してもらいました。ふりがなの部分を狙って300%に拡大した、いちばん厳しい条件です。
見てみると、いちばん軽い圧縮では元と見分けがつきませんでした。一段強くすると本文は問題ないもののふりがなが少し甘くなり、さらに強くすると明らかに崩れます。
この「どこまでなら許せるか」を自分の目で決められたのが大きかったです。数字だけ見せられても判断できませんでした。
触らないほうがいい場所もありました
全部圧縮すればいいというものでもありませんでした。
すでに軽く作ってあるプリントは、処理しても数パーセントしか減らず、手間に見合いません。もっと粗い画質で保存してあるものにいたっては、変換するとかえって容量が増えてしまいました。
こういうところは対象から外して、理由も書き残してもらいました。整理というと全部に同じことをしがちですが、やらない場所を決めるのも作業のうちなんだなと思いました。
そして「課金したほうが早い」と言われました
ひととおり調べたあとで、こう言われました。教材の画質を落とす作業と、そのあと「読みにくくなっていないかな」と気にし続ける不安。それを、月に数百円で回避できますよ、と。
調べてみると、Google Oneの100GBプランは月額290円でした(2026年8月時点。2026年7月に料金改定があったので、これから変わる可能性もあります)。年間で3,500円ほどです。
少し笑ってしまいました。頼んだ本人が整理する気でいるのに、やらないほうがいいと言われたわけです。でも、言われてみればそのとおりでした。
結局、画質にまったく関係のない部分、重複していたファイルと使っていない音源だけを先に消して、残りはそのままにしています。自動化しない、という結論もあるのだと分かったのが、この件の収穫でした。
同じことをやってみたい方へ
容量整理をお願いするときは、この順番で頼むのがよかったです。
クラウドの容量がいっぱいなので、減らせるところを探してください。
ただし、次の順番を必ず守ってください。
1. まず「どこが何GB使っているか」を実際に測って一覧にする
(推測で数字を出さないこと。測っていない数字は書かないこと)
2. 減らせそうな候補を挙げたら、いきなり全部やらず
代表的なファイルを1つだけ処理して、before/afterを見せる
・容量が何%減ったか
・見た目が劣化していないか(拡大した画像で比較する)
3. 処理して意味のないもの、逆に増えてしまうものは対象から外し、
その理由も書く
4. 元のファイルは上書きしない。別フォルダに書き出して、
私が数本を目で見て納得してから差し替える
5. 変換の前後でページ数が同じか、全ファイル機械的に確認する
最後に、この作業をする場合としない場合(容量を買い足す場合)で
どちらが得か、費用と手間の両面で比較して教えてください。
特に1番の「推測で数字を出さないこと」と、最後の「やらない場合と比べて」の2つは入れてください。この2つがなければ、私は今ごろ何時間もかけて教材を圧縮していたと思います。
やってみて思ったこと
AIに何かを頼むと、こちらはつい最初に出てきた数字を信じてしまいます。でもその数字が、実際に測ったものなのか、それらしく見積もったものなのかは、こちらから聞かないと分かりません。
今回いちばん役に立ったのは、圧縮の技術でも整理の方法でもなく、作業を始める前に、小さく一つだけ試して確かめるという手順そのものでした。これは家の中の他のことにも、そのまま使えそうです。
