前回に引き続き、幼稚園と保育園について書いています。今回は実際に見学した幼稚園のことと、モンテッソーリ幼稚園に入れてみてわかったことを中心にお話しします。
見学した幼稚園で感じたこと
入園を見送った幼稚園があります。周辺では小学校受験向けとして知られていて、課外活動も充実、幼児教育を売りにしているところでした。見学の時に先生から「どうして保育園ではなく幼稚園を選ぼうと思ったのですか?」と聞かれました。その先生が「やはり椅子に座ってきちんとお勉強する時間も取りたいからですか?」と続けたんです。その先生自身が、自分の幼稚園を「椅子に座ってお勉強する場所」と捉えているんだなと感じた瞬間で、少し気持ちが引いてしまいました。
椅子に座ってきちんとすること自体は悪くないと思います。ただそれはもう少し年齢が上がってからの方が、子どもには無理がないんじゃないかというのが私の考えです。ああいう園って、どこか親の目を向いた教育になっているように見えることがあります。子どもが椅子に座ってお勉強している姿を親が見て安心する、先取り学習をしていると親が喜ぶ、そういうニーズに応えることが目的になってしまうと、子どもの発達段階からは少しずれていく気がします。その子がその時にチャレンジできることに挑戦させてもらえる環境の方が、子どもは楽しいし、長い目で見て成長してくれると信じています。
モンテッソーリ幼稚園に入れてみて
私自身がモンテッソーリ教育を受けて育ったこともあって、子どもをモンテッソーリの幼稚園に入れたことがあります。みんなで同じことをする時間が長い従来型か、個人が自分で選んだ「お仕事」を進めるモンテッソーリ型か迷った末に、モンテッソーリを選びました。
結論からいうと、良いところもたくさんありましたが、本来のモンテッソーリ教育は少人数制でゆとりのある先生がきめ細かく見てくれないと機能しにくいなというのが率直な感想です。通っていた園は人数に対して先生が少なく、先生の入れ替わりも激しかったです。モンテッソーリというよりは放任主義に近い雰囲気になっていて、子どもたちはのびのびと過ごせていましたし、本人たちは楽しかったと言っていたので悪いことではなかったのですが。
小学校との間のギャップが大きかった
日本の小学校に入学してからのギャップが、想定より大きかったです。みんなと同じことをみんなで頑張る、決められた時間の枠の中でみんなと一緒に取り組む、そういう経験がモンテッソーリ的な環境ではなかなか積めません。個人を尊重する環境で育ってきた子が、急に集団行動を求められる小学校に入ると、慣れるのに少し時間がかかりました。家庭では自分のペースでのんびりできますから、幼稚園という場でそれを少し調整していく経験が積めていれば、小学校の最初がもう少し楽だったかもしれないと今は思っています。
今思う、幼稚園選びの基準
色々と経験してきて今思うのは、教育方針に親が賛同できる幼稚園を選ぶことが大切だということです。それは「勉強に力を入れている」という意味ではなくて、子どもの発達段階を大切にしながら、その時期にふさわしい過ごし方を提供してくれる場所かどうかということです。
個人を尊重しながらも集団の中で楽しむ経験もできる、そのバランスが取れているところが理想ですが、なかなか難しいですよね。私立幼稚園はある程度教育方針に賛同した家庭が集まりやすいという面もあって、そういう意味でも積極的に選びたいと思っています。まだ完全な答えは出ていないのですが、同じように迷っている方の参考に少しでもなればと思って書きました。
👉 前編はこちら:幼稚園か保育園か、3人育てて思うこと① 転園で子どもの様子が変わった話
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