週末のおでかけをAIに探させるなら、「避けたいもの」まで書かないといけませんでした

週末に何をするか、毎週考えるのが地味に大変です。気づくと家にいるか、いつもの公園に行くかになっていて、せっかくの休みがなんとなく過ぎていく。

それでAIに候補を探してもらうようにしたのですが、最初のうちは、出てくるものがどうもしっくりきませんでした。悪くはないけれど、自分で検索して出てくるものと大差ない。

指示を書き直していくうちに、原因が分かってきました。私が「何を良いと思っているか」を、何も伝えていなかったんです。

「探して」だけでは、当たり障りのないものが出てくる

最初の指示には、カレンダーを見て空いている日を調べること、公式サイトで空き状況を確認すること、といった手順は書いてありました。

でも、どういう体験をさせたいかについては、ぼんやりとしか書いていませんでした。だから返ってくるのも、ぼんやりした候補だったんですね。

書き直したのは、大きく3か所です。

その1:季節を先回りさせる

いちばん効いたのがこれでした。

たとえば田植えや、ほたるの鑑賞。これは時期を逃すと一年待つことになります。でも私は、その時期が来てから「そういえば」と思い出すんです。思い出したときには申込が終わっています。

そこで、月ごとにその季節らしい体験の例を指示の中に書き込みました。4〜5月は田植えとたけのこ掘り、6月はほたると梅仕事、夏は星空と川遊び、秋は稲刈り、冬は野鳥と星座、というふうに。

そして「今しかできないもの」と「締切が近いもの」を最優先で知らせるように、と書きました。

これを入れてから、こちらが思い出す前に向こうから出てくるようになりました。季節ものは、思い出した時点でもう遅いので、これは本当に助かっています。

その2:探す場所のカテゴリを、例つきで教える

次に直したのが、どこを探すかです。

以前は「美術館や科学館のワークショップ」くらいしか書いていませんでした。それを、自然体験・文化芸術・宇宙科学の3つに整理して、それぞれもう少し具体的に書きました。

そのうえで、私がよく見ている主催者をいくつか例として挙げて、こう付け足しました。「私が挙げたところだけでなく、同じ種類の団体や施設を自分で幅広く探してください」。

この一行が効きました。例を挙げるだけだと、そこばかり見にいってしまいます。「同じ種類のものを探して」と書くと、こちらが知らなかった主催者を見つけてくるようになりました。

自分の知っている範囲を教えて、その外側を探してもらう。この形は他のことにも使えそうです。

その3:避けたいものをはっきり書く

そして、これが自分でも書いていて考えさせられた部分でした。

遊園地のような刺激の強い施設。ブランドやキャラクターが前面に出たイベント。そして、見るだけ・消費するだけの受動的な体験。

この3つを「避けたいもの」として明記しました。

書きながら、私はこういうことを大事にしていたんだな、と自分で気づきました。ふだん、なんとなく選んで、なんとなく避けていたことです。それを言葉にしないと、AIには伝わりません。

AIに何かを選ばせるときは、好きなものを挙げるより、避けたいものを挙げるほうが早い気がします。好みは幅がありますが、いやなものははっきりしているからです。

同じことをやってみたい方へ

週末の予定を探してもらうなら、この形で頼んでみてください。カテゴリや避けたいものは、ご家庭に合わせて書き換えてください。

週末のおでかけ候補を探してください。これから毎回この手順でお願いします。

■ 季節の体験を先回りして提案する
・まず「今の季節にしかできない体験」を優先して出す
 4〜5月:田植え・たけのこ掘り・春の野草観察
 6月:ほたる鑑賞・梅仕事・雨の日の生き物観察
 夏:星空観察・川遊び・昆虫採集
 秋:稲刈り・きのこ狩り・紅葉の自然観察
 冬:野鳥観察・冬の星座・伝統工芸体験
・申込締切が近いものは最優先で知らせる

■ 日程
・家族のカレンダーを見て、空いている日を調べる
・移動時間も足して現実的か確認する(日帰り圏内)
・平日の昼間は参加できない家族がいるので、そこは明記する
・習い事と重なっても、他の家族が行けるなら候補に残す(振替できることが多い)

■ 申込状況の確認
・公式サイトの申込ページを実際に開いて、空きがあるか確認する
・満員・締切済みのものは候補から外す

■ 探す場所のカテゴリ
〈自然体験〉農業体験、生き物観察、里山や川、
 自然観察の指導員やNPOがやっている森の教室など
〈文化・芸術〉美術館・博物館・科学館のワークショップ、
 子ども向けの音楽イベント、作文教室、伝統工芸の体験
〈宇宙・科学〉プラネタリウム、天文台の観望会、
 科学館や大学が主催するワークショップ
※ 私が例として挙げた主催者だけでなく、
 同じ種類の団体・施設を自分で幅広く探してください

■ 避けたいもの
・遊園地など、刺激や商業性の強い施設
・ブランドやキャラクターが前面に出たイベント
・見るだけ、消費するだけの受動的な体験

■ 出し方
候補ごとに、イベント名・場所・主催者・対象年齢・費用・日程・
受付状況・おすすめ理由(何が体験できるか)を書く

季節の一覧は、お住まいの地域に合わせて書き換えるといいと思います。ここが具体的であればあるほど、提案が変わります。

やってみて思ったこと

AIに探してもらうようになって、週末の予定は確かに増えました。でもそれ以上に、自分が何を良いと思っているのかが、はっきりしたのがよかったです。

指示を書くというのは、自分の価値観を言葉にする作業でもあるんですね。避けたいものを3行書いただけで、これまでのもやもやが整理された気がしました。