文化庁の支援で子どもがバレエを無料鑑賞。あまり知られていない素敵な制度のこと

子どもの文化体験として、熊川哲也さんが芸術監督を務めるバレエ団の公演を観に行ってきました。演目は「パリの炎」、フランス革命を題材にしたエネルギッシュな作品です。今回あらためて知ったのですが、文化庁が「劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業」という制度をやっていて、対象公演に限り18歳以下の子どもが無料で舞台を鑑賞できるんです。あまり宣伝されていないのか、周りで知っている人がほとんどいなくて、こんなにすごい制度があるのにもったいないなと思っています。

18歳以下無料、同伴者は半額

この制度では、同伴する保護者は半額で鑑賞できます。ただし子ども1人につき大人1人が半額になる仕組みで、子ども2人を連れていっても大人2人ともが半額になるわけではないようです。「大人が安く見たいから子どもを連れていこう」という本末転倒な使い方を防ぐための設定だと思うので、趣旨を考えればなるほどという感じです。対象になっている公演はバレエだけでなく、クラシックコンサートやオペラ、演劇など幅広いジャンルがあります。私自身が子どものころにこういう制度があったら、きっと通い詰めていたと思います。

予算が削減されて事業が縮小されてしまうのが一番心配なので、あまり広まりすぎても困るような気持ちもありつつ、でも使われなかったらそれはそれで縮小されてしまうので、子どもたちが18歳になるまでずっと続いてほしいなと思っています。対象公演の一覧は文化庁の特設ページから確認できます。

「パリの炎」を観るまでの準備

フランス革命を題材にした作品ということで、難しいかな、怖い場面があるかなと心配はしていました。ただバレエの中ではエネルギッシュで軍部の場面なども見応えがあり、少なくとも眠くはならないだろうと思って選びました。せっかく行くのだから下地を作っておこうと思い、まずあらすじを説明して、次にTVerで配信されていた「パリの炎」の制作の裏側を追ったドキュメンタリーを見せました。ついでにフランス革命についても少し知っておいてほしいと思い、歴史漫画のフランス革命の部分だけを読ませて、さらに時代は少しずれますが「ああ無情」の子ども向けの本も読ませて、当時のフランスの雰囲気を感じてもらってから行ってもらいました。

子どもが1人で鑑賞

ちょうど仕事と重なってしまったので、私は会場まで送迎だけして、子どもが1人で観劇しました。一人で会場に入って鑑賞してきてくれるというのも、子どもが大きくなったなと感じる瞬間でした。感想を聞いたら「すごかったよ」というくらいの反応でしたが、まあそんなものかなと思っています。どこまで理解したのか、どこまで楽しんだのか、正直よくわかりません。それでも本物の舞台を観るという体験は、それ自体に意味があると思っています。

これからも活用したいと思っています

ピアノのコンクールは無料で観られるものが多く、習い始める前に一度観せてイメージを作るのも良いなと思っています。ただやはり、お客さんがお金を払って聴きに来る生の舞台というのは、また別の緊張感や空気感があります。文化庁の制度を使えば私も半額で一緒に観られるので、予定が合うときは積極的に申し込もうと思っています。